マンガを描くのに使う道具

以下の商品は、普通の文房具店には売っていないものもあります。画材専門店や、インターネット通販の店を見てみましょう。

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<鉛筆><シャープペンシル>

自分が描きやすいモノ。ケシゴムかけの時に跡が残りにくい固さを選びましょう。Bから2Bくらい。※本人の筆圧によります。
シャーペンなら0.5ミリより0.7ミリ、0、9ミリくらいの方が、使い易いかもしれません。
※個人差があります。

<消しゴム>

意外と大事な道具です。紙をけば立てないで、きれいに消せるモノ。
消しゴムにも種類はいろいろあるので自分に合うモノを探してみましょう。大きさ、形、特徴を調べてみましょう。
軽く消せる。クズがまとまるなど、消しゴムによっていろいろ特徴があります。
消しゴムかけが、気持ちよくできると、作業がはかどります。

<紙>

今は「漫画用原稿用紙」が便利です。これも用紙メーカーによって、特色があります。
それは、ケイのとり方、紙のニジミ,価格などがチェックポイントです。
サイズは、プロの漫画家を目指すなら、B4判を使いましょう。
しかしながら,この講座のレポートでは、スキャナー用にはA4サイズに してください。
紙の重さはほぼ厚みとイコールですが、自分の作品制作の作業特性(自分の筆圧、トーン切りなど)と用途(トーンを多用するとか)に よって選びましょう。

<ペン>

○つけぺん
Gペン、カブラペン、スクールぺン、丸ペン、その他いろんな種類と描き味があります。
同じペン先でもメーカーによって書き味が違います。いろいろ使ってみて自分や作品にあったペンを探しましょう。

○ペン軸
Gペン、カブラペン、スクールぺンは同じペン軸です。丸ペンだけは、別のペン軸です。
※共用できるペン軸もあります。材質や形も色々なので、これも自分に合ったモノを探して下さい。

○マーカー(ミリペン)
基本的に均一な太さの線が描けるペン。
※なれると強弱(ぬき等)もつけられます。
種々な太さがあるので、各種そろえて使い分けましょう。
水性で耐水性のもの(顔料インク、ピグメントインク)を選びましょう。(ホワイト修正の為)

○ボールペン
「ハイテック」等を使う人もいます。細い均一な線がひけます。
※色は黒のみ!(修正には注意)

<インク>

○墨汁やマンガ用インク
種類によって、濃さ、のび、乾きの早さ、価格等が違います。好みによって選びましょう。
※耐水性のモノが基本!

<筆>

ベタぬり(ぬりつぶし)用とホワイト修正用を分けます。
「面相筆」が細部の作業しやすくて便利です。そんなに太いものはいりません。
※極端に細くても不便。

○筆ペン
ベタぬり用として便利です。耐水性(顔料インク)を選びましょう。

<ホワイト修正>

○ポスターカラーのホワイト
※ビンのものは固まるので注意しましょう。
○修正液(修正ペン)
※細部が修正できるモノを選びましょう。
○ミルキーペン
※こまかい修正には便利です。

まんがを描くのに使う道具2

定規

  • 直定規・・・・35センチから40センチくらいの長さが使い易い。(短いととどかないし、長いとジャマ)
  • 雲形定規・・・・ 3枚セットぐらいのものでほぼOK です。たくさんあっても、自分のよく使う曲線は決まってきます。
  • 自在定規・・・・使いにくいです(私は)・・・。自在に使える人を見てみたい。
  • テンプレート・・・・円を描くのに便利です。
  • 楕円プレート・・・・一見便利のように見えますが、欲しい形や大きさになかなか ピッタリあてはまりません。

使い方

1_002ペンを使う場合、定規の角度がついた側を
使って、紙との間にすきまをつくります。
さもないとインクはベタ落ちします。
(ペンはできるだけ垂直に立てて使います)

スクリーントーン

各社から、いろんな種類が出ていて、価格もいろいろです。

  • ドット(点)の種類 /点の大きさと間隔
    あまり薄いものや濃いものは、印刷に出にくかったり、つぶれたりします。
    基本的に、ドットが45度(ナナメ)の角度に並ぶように使います。
    角度をバラバラに貼ると、見た時に気になります。
  • ラインの種類 /線の太さと間隔
    用途に応じて角度を考えて使いましょう。

その他のトーン /いろいろな種類があるので、用途に応じて使ってみましょう。
ただし使いすぎると画面がウルさくなったり、逆に単調になったりします。
また、お金もかかります。

使い方・貼り方

  • 貼りたい部分よりやや大きめにシートから切り取り、原稿に軽く貼ります。
    カッターできっちり切り、不要部分をはがします。
    その後、しっかりと押さえて定着させます。
  • 原稿上で切る時は、トーンだけを切り、紙まで切らないように注意!
    やってみるとトーンは軽~くで切れます。(ほとんど力を入れない)

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●ケズリ

  • トーン表面(印刷されてる面)をカッターの刃もしくはカッターの背でケズることで効果をだします。(雲、ハイライト等)
  • ドットのトーンなどは点の並んでいる角度を考えてケズリます。
  • 砂ケシゴムなどでこすってもケズれます。*ただし、見た目できれいでも印刷効果は別だったりするので注意。分かりにくい場合はコピーを取ってみると効果が分かりやすい。

●重ね貼り

  • 2 枚以上トーンを重ねて貼ることで効果を出します。* せいぜい3枚重ねまで。
  • モアレ(重ねた時にできる模様)に注意して、種類や角度、位置を調整してください。*モアレを活かす使い方もあります。

デジタル

  • 原稿をスキャナーで取り込んで、パソコン上でトーン等の作業をします。
    * 紙は全く使わず「タブレット」だけで描き上げる事も可能。
  • 「フオトショップ」「コミックスタジオ」他、いろいろなソフトウエアが使われています。
  • 作業は、各ソフトやパソコンなどによりますので、この章では説明しません。
  • 仕上がった作品を、メールなどを使い、データとして入稿することもできるし、プリントアウトして、紙原稿とすることもできます。
  • アナログでは表現できない様々な手法に大きな可能性もありますが、慣れるまでは時間がかかります。また、設備投資に大きな費用がかかります。

文責 ラッキー植松イラスト 本田トヨタ